車の盗難は平成15年をピークに徐々に下がっているとはいえ、令和3年は5,182件の認知件数、2,556件の検挙件数で半数の盗難問題は解決されておらず油断はできません。
そこで、愛車が盗難に遭う不幸を減らすために、盗難防止におすすめのグッズとサービスをまとめました。
盗難は盗む方が悪いですが、だからといって対策をせずそのままであると盗難リスクは高まってしまいます。
盗まれないための対策は必ず必要です。
ではどのような対策をしたらいいのでしょうか?
それぞれの対策にはどのような意味があるのかまで含めてまとめていますので、参考にしてください。
車両の盗難防止をしたいなら、盗難手口を知っておいた方がより、効果的な盗難防止対策をしやすくなるのでおすすめです。
車両の盗難手口には、以下のようなものがあります。
・侵入して盗む
・イモビカッターを用いる
・CAN通信システムに侵入して乗っ取る
・コードグラバーでロック解除
・複数名でリレーアタック
どのような手口なのか、分けて解説します。
車に侵入してそのまま盗む手口です。
令和3年の車盗難を調べると、鍵をつけたままにして盗難された数は全体の4分の1です。
鍵をつけたままコンビニなどに入ってしまい、そのまま盗まれてしまうわけですね。
鍵を付けていない場合も、窓ガラスを割る・針金でドアを開錠・スペアキーを盗まれての盗難など、直接車に侵入し盗む手口はオーソドックスで昔からある手口です。
イモビカッターとは、車両に搭載されている盗難防止装置イモビライザーのIDを書き換えてしまう盗難アイテムです。
イモビカッターを使うと、本来一致するはずの車両とキーのIDをコントロールしているはずのイモビライザーのIDを書き換えてしまうため、そのまま盗まれてしまいます。
スマートキーが普及し、増えてきている手口のひとつです。
車の制御を担当するCAN通信システムを乗っ取るCANインベーダーを利用して、システムに直接侵入し乗っ取る手口です。
様々な車両に対応している盗難手口なので、より注意が必要です。
スマートキーのスペアキー作成に利用されるコードグラバーで、スマートキーの電波を読み込み開錠する手口は、一人でも実行できる厄介な盗難方法です。
2~3人で行う手口で、1人がスマートキーの電波を増幅し、もう1人が電波をキャッチし開錠、そのまま盗難する手口です。
自宅にスマートキーがある場合もエンジンを始動させられるので、電波遮断ケースなどの対策が必要です。
盗難防止グッズやサービスは、盗難手口の数以上にあります。
盗難防止グッズ&サービスを選ぶ際は以下のポイントを押さえてみてください。
・手口に合わせたグッズ&サービスを選ぶ
・続けられそうなものを選ぶ
盗難防止グッズ&サービスをすべて組み合わせると、より頑丈な盗難防止にはなりますが、費用がかさむうえに場合によっては手間がかかりすぎて続けられないことも考えられます。
盗難防止は、日々対策できてこそリスクが低くなりますので、続けられるものを選ぶことはとても大切です。
また、手口に合わせたグッズやサービスを選ぶことも重要です。
盗難防止グッズやサービスは、犯行の妨害や意欲を失わせるもの、盗難された後に車を速やかに取り戻せる可能性を高めるものと用途も異なりますので、取り入れられるものを選び組み合わせて対策するようにしましょう。
盗難防止グッズ&サービスには以下のものがあります。
・GPSアプリ
・車両追跡サービス
・後付けのハンドルロック
・ブレーキ操作を困難にするペダルロック
・タイヤ回転防止のタイヤロック
・セキュリティアラーム
・後付けイモビライザー
・センサーライト
・ダミーセキュリティ
・盗難防止ステッカー
・車種を隠す車用カバー
・電波遮断ポーチ
・ナンバープレート盗難防止のボルト
・専用ソケットでないと外せないホイールロックナット
・ウィンドーフィルム
それぞれどのような意味があるのか、活用状況も併せ解説します。
GPS発信器を取り付けて、スマートフォンやタブレットでアプリを用いて位置情報を特定できる対策です。
車両の盗難にあった際に心強いアイテムで、追跡ができるので盗まれた車を取り戻せる可能性が高くなります。
バッテリーも充電式と、車のバッテリーから電力を得られる発信器とありますので、充電の手間が心配な場合は、車から直接電力を得られるものが良いでしょう。
警備会社などが提供する追跡サービスも、盗難にあった際に車を取り戻せる可能性を高める対策です。
年単位の契約になることが多いですが、位置情報がわかるほか、警備員が現場に急行するサービスも入っているので心強いですね。
ハンドル操作を困難にし、移動を防ぐグッズです。
車のハンドル自体にロック機能が備わっていますが、こちらはエンジンがかかれば解除される仕組みなので、ハンドルで盗難対策するなら後付けのハンドルロックを取り付けましょう。
後付けのハンドルロックは、犯行時間が長くなるので、盗難者の意欲を削ぎます。
大型・小型とサイズも様々あり、ガラスを粉砕できる緊急脱出用ハンマーとしての機能を備えたものもありますので、持っておいて損はないアイテムです。
ブレーキペダルを踏めなくするペダルロックも、移動を防ぐ盗難防止グッズです。
装着に手間がかかるデメリットもありますが、ものによっては鍵付きレバーをひくだけでペダルロックできるものもありますので、使いやすいものを選びましょう。
こちらも、タイヤを回転させずに、移動を防ぐ盗難防止グッズです。
重く大きいため、着脱や持ち運びに不便な面がありますが、長時間の駐車する場合は適した盗難対策です。
車に不審な動き・衝撃があると作動するアラームです。
犯人を威嚇し、怪しい動きがあることを周囲に知らせるアイテムで、相場は2,000円程ですから導入もしやすいですね。
標準装備のものよりも、後付けのものの方が動作条件を細かく設定できるため、セキュリティ面で見ても良いでしょう。
取り付けは専門店に依頼すると間違いないです。
イモビカッターで攻略されやすいイモビライザーですが、後付けのイモビライザーは発見されづらい位置に移動できるので、盗難リスクを下げます。
イモビライザーは解除方法が知れ渡っている機能なので、より車の安全性を高めたい時は検討すると良いでしょう。
車にではなく、車を留めている車庫・駐車場などにセンサーライトを取り付けることで盗難者に意欲を失わせる効果があります。
センサーライトは盗難者にとってスポットライトのようなものです。
スポットライトを浴びながらの犯罪行為はやはりリスキーですよね。
人感センサー付きのライトにすると、人が通ったかどうかもわかりやすいですよ。
盗難者に警戒心を与えるダミーセキュリティは、セキュリティグッズがついていると思わせる効果があります。
LEDライトが常時点滅するもので、更に衝撃感知センサー・照度センサーに反応するものだとよりリアルですね。
ただし、こちらは見る人が見ればすぐにバレますから、他のセキュリティグッズとの併用を強くおすすめします。
窓に「盗難警報器装着車」と書かれたステッカーを貼ると、盗難の意欲を失わせる効果が見込めます。
シールなので200円〜1,500円と安く導入しやすいですが、小さくて見づらいなど盗難者がそもそも気づかない可能性もあるので注意しましょう。
こちらも、他の盗難対策とあわせて利用するようにしましょう。
盗難されやすい人気車種というものもありますので、車種を隠す車用カバーもおすすめです。
わざわざカバーを外して車種確認する必要もあるので、盗難者の意欲を削げる可能性があります。
ただし用意周到な盗難者であると、どの車種か事前にチェックされ、すんなり乗りこまれ盗まれてしまうこともあり得ますので、こちらも他の盗難対策とあわせて対策してください。
スマートキーから発せられる電波を利用しての盗難が増えていますので、電波を遮断する電波遮断ポーチでキーを管理しましょう。
持ち歩きやすいお洒落なケースや、自宅に置くボックスタイプのものもあります。
ナンバープレートのみ盗難されることもありますので、専用レンチなら外せるボルトに交換しておきましょう。
ナンバープレートと同じように、ホイールナットも専用ソケットでないと外せないものに交換しておくと安心です。
こちらはホイールナットを1本だけ交換することで、ホイールの盗難を防ぎます。
車内に財布やバッグが見えると、獲物認定されてしまいます。
車内の様子を見せないためにも、ウィンドーフィルムなどで目隠ししてしまいましょう。
そもそも標的にされないための対策として有効です。
今回の記事では、車両盗難の手口や盗難防止におすすめのグッズとサービスをまとめました。
車両盗難の手口は、車の進化に合わせて変化しています。
現在はスマートキーを攻略するような手口が増えていますので、対策も手口に合わせていきましょう。
ダミー系のグッズは有効ですが、盗難のプロには見破られるリスクもありますので、他の対策との併用をおすすめします。
アルパインの愛車の見守り「MAMORUCA」では、車両追跡サービスやGPSにより車両の位置が、スマホで簡単に確認できます。盗難防止対策をお考えの際は、ぜひ検討してみてください。