近年、一度は減少に転じた車の盗難が再び増加しています。海外でも人気の高い車は特に窃盗の被害に遭いやすく、カーリース車両も例外ではありません。カーリース車両も自分の車同様に盗難対策をしておく必要があります。
参考:令和6年3月自動車盗難等の発生状況等について|警察庁生活安全企画課
本記事では、カーリース車両に設置できる盗難防止対策を3つ紹介します。
カーリースの車両は契約者が車に大きく手を加えることはできません。リース会社が盗難防止対策をしていれば心強いことでしょう。
はじめにカーリース車両にも簡単に後付けでき、操作も簡単な盗難防止グッズを3つ紹介します。
値段もお手頃価格なので、多数の車両へ一度に導入しても負担が少なくすみます。
ハンドルロックやタイヤロックは、ハンドルやタイヤに物理的に設置して車を動かせなくする盗難防止のアイテムです。
近年は、イモビカッターやリレーアタック等の手口で電波を利用して鍵の情報を書き換え、車を盗難する手口が増えています。しかし、ハンドルロックやタイヤロックがかかっていれば、物理的に車を動かすことができません。破壊するにも時間がかかるため、ハンドルロックやタイヤロックがかかっていることがわかった時点で盗難を諦めるケースもあります。費用も数千円から高くても1万円代とお手頃です。
その一方で、着脱に時間がかかって面倒なのがデメリットです。シャッター付きのガレージなどセキュリティが高い場所に車を停めて置けない場合にも適した盗難防止対策です。
カーアラームは、防犯ブザーとも呼ばれる盗難防止アイテムです。設置すれば、車に振動があった場合や不正な手段で車を開けようとした場合などに大音量でアラームが鳴ります。アラームと共にライトが付くようにしておけば、より防止効果が高まるでしょう。
盗難防止に加えていたずら防止にも役立つグッズです。カーアラームは高くても1個数千円と安価なので、カーリース会社のように多数の車を所有している会社でもスムーズに導入できるでしょう。
その一方で、カーアラームの精度が高すぎると多少の振動でも誤作動する恐れがあります。また、鍵をしめる際にリモコンを使い、鍵を開ける際に別の方法を使う場合も誤作動を起こす可能性もあります。そのため、本当に車が盗まれようとしているのか誤作動なのかわかりにくくなりがちなのがデメリットです。
また、イモビカッターやリレーアタックなどの電波を使った盗難方法の場合、アラームが鳴らない場合もあります。盗難防止方法としてはポピュラーな方法ですが、精度面が劣る方法でもあります。
追跡グッズは、車に設置しておくと盗まれた車が今どこにあるのかスマホやパソコンで調べられるグッズです。近年、盗まれた車は一度どこかに保管された後、分解されて海外へ運ばれるケースが増えています。そのため、盗まれてすぐに車を発見できれば無事に戻ってくる可能性が高いでしょう。
追跡グッズを付けていれば盗まれた車が今どこにあるのかわかるため、警察に情報を提供すれば迅速に見つけてもらえます。後付けも可能なグッズも多数あります。
その一方で、追跡グッズは盗難そのものを予防する効果はありません。また、バッテリーが切れたり追跡グッズを外されたりすれば効果はなくなります。このほか、盗難されて時間がたってから気づいても手遅れの場合もあるでしょう。
追跡グッズを効果的に使うなら、カーアラームやハンドルロックなど、他の盗難防止対策グッズと一緒に使うのがおすすめです。
盗難防止グッズと一緒に利用したい盗難防止対策を3つ紹介します。
盗難防止対策やグッズは物理的に盗難を防止するだけでなく、「この車は盗みにくい」と相手が思ってくれることが大切です。以下にご紹介する対策方法を実践すれば、いたずら防止にも効果的でしょう。
近年は、ランドクルーザーやプリウスのような人気の高い車種が盗難に合いやすい傾向です。青空駐車場など侵入が容易な駐車場に人気の車種を置いておけば、それだけ盗難される可能性が高まります。
車にカバーをかけておけば車種の特定が難しくなり、盗難されるリスクを減らせます。複数台車がある場合は、全てにカバーを掛けておくのがおすすめです。また、車にカバーを掛けておくとどのような防犯対策が行われているかわからなくなるのもメリットです。
電波遮断ケースにキーを入れておくと、リレーアタックの予防になります。
特に、カーリース会社の事務所と駐車場が隣接しており、夜は事務所が無人になる場合は電波遮断ケースに鍵を入れておくメリットは大きいでしょう。特に、ランドクルーザーやプリウスなどの人気車種の鍵は必ず電波遮断ケースに入れておくのが効果的です。
センサーライトを駐車場に設置したり、車に盗難防止のステッカーを貼っておいたりするのも一定の効果が期待できます。特にセンサーライトは夜間に人の出入りがない場所ほど灯りが付いた時に目立つため、防犯に効果的です。
ステッカーも「この車は盗むのに時間がかかる」と思わせる意味では一定の効果が期待できます。
車が万が一盗難にあった場合、以下のところに届け出を出します。
・警察署:盗難届
・陸運局:一時抹消登録手続き
・保険会社:盗難保険に関する手続き
・税関:盗難車の情報を連絡
まずは警察署に盗難届を出したら、陸運局・税関・保険会社の3ヶ所に連絡してください。税関に連絡しておけば、輸出前に盗難車を発見できる可能性があります。また、陸運局に登録抹消の手続きをしておくことで、税金の支払いをストップできます。
車両盗難は件数こそ減ったものの、一度盗まれた車は分解して海外へ運ばれてしまうケースも多く、車両が無事で発見されるケースは低いです。カーリース会社にとっても自社がリースに出している車が盗まれてしまうのは大きな損失です。
車両位置情報管理システムとアラーム、ハンドルロックなど複数の方法を組み合わせて防犯対策を行いましょう。
「車両位置情報管理システム」は、ドライブレコーダーやGPSトラッカーを車両に装着するだけでカーリース社のパソコンやスマホから簡単に車両の位置情報を把握できる製品です。車載通信機・GPSトラッカーを車両に後付けし、Webコンソールを用いて確認します。車両の価値を損ねることなく、簡単に盗難防止対策が可能です。システムの導入から運用が軌道に乗るまでのサポートも行なっているので、初めてのご利用でも安心です。
リース車両も人気の車種ならば盗難の可能性が高まっている現在、アラート等盗難を物理的な盗難防止対策と共に用いれば、より高い効果が期待できます。
リース車両の盗難対策をお考えの際はアルパインの車両位置情報管理システムをご検討ください。
この記事を書いた人
アルパイン マーケティング
法人向けの車両位置情報管理システム【Where Mobi】
愛車の追跡・盗難対策【MAMORUCA】
を提供するアルパインマーケティングが車両の盗難防止や管理に役立つ情報をお届けします。