危険運転や事故の証拠として役に立つドライブレコーダーですが、所有している車にドライブレコーダーを設置する場合、取り付ける位置が法令によって決まっていることをご存じでしょうか。
ドライブレコーダーは「どこに取り付けても良い」というわけではありません。特に、現在主流となっているフロントガラスに貼り付けるケースでは、取り付ける場所によっては法律違反にもなりかねないため、注意が必要です。
そこで、今回はドライブレコーダーの取り付け位置の規則と取り付け方法についてご紹介いたします。
ドライブレコーダーは、国土交通省が定めた法律により、ドライブレコーダーの適切な取り付け位置が決められています。
違反した場合には、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる他、再設置後に地方運輸局の届け出が必要となるため、注意が必要です。
ここでは、ドライブレコーダーの取り付け位置について、2つのケースについてご紹介いたします。
ダッシュボードに固定するタイプのドライブレコーダーは「道路運送車両法の保安基準第183条」によって位置が制限されています。
また、エアバッグが作動した際に妨げないように設置する他、外れないようにしっかりと固定することも欠かせない要素です。
ダッシュボードの中央付近は、運転中に視界を妨げる恐れがあるため、できる限り左右に寄せるようにしましょう。
現在のドライブレコーダーは、フロントガラスに取り付けるタイプが主流です。
フロントガラスにドライブレコーダーを取り付ける場合、道路運送車両法の保安基準第39条によって定められています。
取り付けに適している箇所は、主にバックミラーの裏に隠れる部分です。ただし、以下の2箇所についてはこの限りではありません。
1. フロントガラスの上縁から20%以内
2. フロントガラスの下縁から150mm以内
この範囲外に取り付けると「保安基準を満たしていない不正改造車」と見なされます。ペナルティの対象となるため、自分でドライブレコーダーを取り付ける方は、メジャーを使ってしっかり計測した上で、適用範囲外に設置しないようにして下さい。
ドライブレコーダーの取り付け方法は機種やタイプによって異なりますが、ここでは一般的なドライブレコーダーの取り付け方法についてご紹介いたします。
ドライブレコーダーは「電気機器」の一種なので、動かすためには電源を確保する必要があります。ドライブレコーダーの電源の主な取り方は以下の3つです。
・シガーソケットから取る
・ヒューズボックスから取る
・カーナビ・オーディオから取る
シガーソケットは手軽に取り付けできる方法で、多くのドライブレコーダーの主流となっています。シガーソケットから電源を取る場合は、シガーソケットからフロントまで配線を隠すことを意識しましょう。
他にもヒューズボックスに直接接続すると、エンジン連動での電源供給が可能になります。ヒューズを活用して電源を取る場合には、適切な位置のヒューズと接続し、アース線も確実に取り付けます。接続方法は車種ごとに異なるので、車の取扱説明書を確認しながら行います。
他にも、カーナビ・オーディオから取る方法もあります。
ドライブレコーダーの設置位置は、フロントガラスの中央、ミラーのすぐ後ろがお勧めです。この位置であれば、運転中に視界を妨げにくく、道路の中央や広い範囲を撮影できるため、映像が安定します。
さらに、後方の視界を確保するため、リアカメラはリアガラスの中央付近(高めの位置)が良いでしょう。リアワイパーの拭き取り範囲に設置すると、雨の日でもきれいな映像を確保できます。
また、カメラは路面を中心にして水平を保って撮影できるようにします。これにより、道路やナンバープレートがしっかり映り込みます。多くのカメラには微調整の機能があるので、スマートフォンやパソコンで映像を確認しながら、最適な角度を調整して下さい。
本体を取り付けたら、電源と本体の配線を繋げます。フロントガラスと内張の隙間に配線を押し込むこともできますが、ケーブルを固定しないと運転時に垂れ下がってきてしまい、視界を遮ってしまう可能性があるので注意しましょう。
ヒューズボックス・カーナビ・オーディオから電源を取る場合は、運転席や助手席の斜め前にある柱(Aピラー)や助手席の前方にある収納ボックス等の内張を外して配線を隠します。余った配線は結束バンドで固定し、収納ボックスのスペースに押し込むと見えなくなります。
最後に、エンジンをかけてドライブレコーダーが正常に動作するか確認しましょう。起動しない、動作が不安定な場合は、配線等が間違っている可能性があります。
車の車種やドライブレコーダーの種類によっては専門業者に依頼した方がいい場合もあります。その場合は車の正規ディーラーや車用品店、最寄りの整備工場等の値段やサービスを比較しましょう。
ドライブレコーダーを車に取り付ける際には、取り付け位置や配線に注意する必要があります。
特に取り付け位置については法律の規定があり、決められた範囲内に装着しないと罰則の対象になる可能性があります。
また、上記では一般的な取り付け方法についてご紹介しましたが、配線を誤るとバッテリー上がり等の原因になります。取り付けが難しいと思ったら業者に依頼するのがオススメです。
プロに任せておけば、取り付け位置を間違えて車検に不合格となる心配もありません。また、ドライブレコーダーの能力を最大限に発揮するためには、決められた範囲内で適切に取り付ける必要がありますが、初めて取り付けを行う方がそれを見極めることは難しくなっています。
プロであれば、上記でご紹介した法令やドライブレコーダーの性能を考慮しながら最善の位置にカメラを取り付けてくれるため、車の電装品に明るくないユーザーにとっては嬉しいメリットとなるでしょう。
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この記事を書いた人
アルパイン マーケティング
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