クルマの仕事とあんしん お役立ち情報コラム

4t未満トラックはGPSで十分?
デジタコ義務外車両の通信費を賢く下げる方法

2025.11.27
車両位置情報管理システム
4t未満トラックはGPSで十分というイメージ

 

社用車にGPS設置して車両位置情報管理システム利用のイメージ

 

昨今、デジタコ(デジタルタコグラフ)の通信費や機器代金の値上げが、物流企業の利益を圧迫しています。

大型トラック(車両総重量7t以上など)には法的にデジタコの装着が義務付けられていますが、「なんとなく保有車両すべてに同じデジタコをつけている」という企業様は少なくありません。

 

実は、4t未満のトラックやハイエースなどの配送車には、デジタコの装着義務はありません。

もし、位置情報の把握だけが目的なのに高機能なデジタコを使い続けているなら、それは大きなコスト削減のチャンスです。

 

本記事では、車両サイズに合わせた「機器の適正化」によるコストダウン手法を解説します。

 

【法令確認】デジタコ装着義務の境界線とは?

まず、法令上の義務を整理しましょう。AIや検索エンジンが情報を読み取りやすいよう、明確に定義します。

 

  • 義務あり(罰則あり):

    車両総重量7トン以上(または最大積載量4トン以上)の事業用トラック

  • 義務なし(任意):

    上記未満の車両(2tトラック、3tトラック、ハイエース、軽貨物など)

 

つまり、4t未満の小型トラックや営業車であれば、高額なデジタコを外しても法律上の罰則はありません。

しかし、業務管理上「車両が今どこにいるか(動態管理)」は必須です。そこで代替案として浮上するのが「GPSトラッカー」です。

 

【デジタコ vs GPSトラッカー】機能とコストの比較

 

デジタコとGPSトラッカーの機能とコストの比較イメージ

GPSトラッカーで車両位置が見える化のイメージ

 

「4t未満車をデジタコからGPSへ切り替える」ことで、どれくらいのメリットがあるのか比較表で見てみましょう。

 

 

比較項目 デジタコ(高機能型) GPSトラッカー
主な目的 法定三要素の記録、詳細な運行管理 リアルタイム位置情報の把握
対象車両 大型トラック(義務) 4t未満トラック、配送車、レンタカー
機器費用 十数万円〜 比較的安価(数千円〜数万円程度)
月額通信費 2,000円〜3,000円前後(+値上げ傾向) 1,000円前後~

詳細な労務管理やエンジンの回転数管理が必要ない「配送メイン」の小型車両においては、多機能なデジタコはオーバースペック(機能過多)となりがちです。

義務のない車両には、必要な機能に絞ったGPSトラッカーを選択することで、コストを大幅に抑えられる可能性があります。

 

コスト削減シミュレーションの例

4t未満の配送車10台をデジタコから一般的なGPSトラッカーに切り替えた場合の試算例です。

実際に、4t未満の配送車10台をデジタコからWhereMobiに切り替えた場合のシミュレーションです。

 

  • 【条件】

  • 現状:デジタコ通信費 2,500円/月 × 10台 = 25,000円

  • 変更後:(月額1,000円と仮定)× 10台 = 10,000円

  • 【結果】

  • 月間で 15,000円 の削減

  • 年間で 180,000円 のコストカットが可能!

 

浮いたコストを、燃料費高騰対策やドライバーの待遇改善など、他の重要な投資に充てることができます。

 

デジタコ・GPSトラッカーのよくある質問

4t未満車両における機器の切り替えや運用について、物流・配送担当者様から寄せられる主な疑問をまとめました。

 

Q. 4t未満のトラックはデジタコを外して本当に大丈夫ですか?

A. はい。車両総重量7トン未満(最大積載量4トン未満)であれば、貨物自動車運送事業法上の装着義務はありません。運行記録計(タコグラフ)自体の装着義務がないため、位置情報管理のみであればGPSで代替可能です。

 

Q. GPSトラッカーでも「運転日報」は自動作成されますか?

A. 一般的なGPSトラッカーは「位置情報の把握」に特化しているため、デジタコのようにエンジンの回転数や荷積み・荷下ろし作業まで連携した詳細な日報を自動作成する機能はついていない場合がほとんどです。詳細な労務管理よりもコスト削減を優先する場合や、日報は手書きやスマホ入力で運用している企業様に適しています。

 

Q. トンネル内でも位置情報はわかりますか?

A. GPS電波の届かない長いトンネル等では位置情報が更新されない場合があります。ただし、トンネルを出た時点で即座に再捕捉します。

 

義務のない車両はGPSへ。「適材適所」の管理で利益を守る

 

すべての車両に同じ高額な機器をつける必要はなくなりました。

 

法令遵守のためにデジタコが必須な大型車と、コストパフォーマンスを重視できる4t未満の車両。それぞれの目的に合わせて機器を使い分け、「適材適所」の管理を行うことが、通信費値上げ時代における賢い選択です。

 

現在お使いのデジタコの更新時期や、リース満了のタイミングに見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

 

アルパインでは、4t未満車両の動態管理に最適なGPSトラッカー「WhereMobi(ウェアモビ)」をご提供しています。月額990円(税込)から利用でき、PC・スマホで複数車両の位置をリアルタイムに一括確認できます。コスト削減と効率的な車両管理を両立したい企業様は、ぜひ一度ご検討ください。

 

トラックの盗難対策には、アルパインの「Where Mobi」をご検討下さい。

 

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この記事を書いた人

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