アルパイン ブランドストーリーアルパイン ブランドストーリー
BRAND STORY
思想
軌跡
革新
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車内空間から、
幸せを創造する。

アルパインスタイル
プレミアムスペースデザイン

2023.09.29

子育て家族のカーライフのために。

新車を購入する時というのは、お客様がいちばんワクワクする時でもある。どんなクルマの、どのグレードにしようか。色は? ホイールは? 少し予算オーバーだけれど、この装備を付けようか。新しいクルマが納車されたら、まずどこに行こうか…。新車の購入を考えるということは、つまり、これからのカーライフを考えるということに等しい。その時のワクワク感を高めて、カーライフの価値を向上させる。それはアルパインの使命のひとつだ。だからこそアルパインは、車種ごとに最適な設計をした車種専用製品の開発を突き詰めてきた。2010年登場の大画面カーナビ「ビッグX」しかり、2008年に用品大賞を受賞した後席モニターの「リアビジョン」もそうだ。すべては「子育て家族のカーライフを幸せにする」という当時の事業目的に基づいた開発姿勢であった。

 

それゆえアルパインは、お客様ひとりひとりのカーライフに対する提案と、クルマ1台1台の価値を高めるために何ができるかということを、常に真摯に考えて実行している。お客様の価値観が変われば提案も変わるし、クルマがモデルチェンジすれば製品も変わる。前述の「ビッグX」や「リアビジョン」といった車種専用製品が年を追うごとに進化していったのも、アルパインとしては当然のことであった。そんな折り、1台、いや2台のクルマが同時にモデルチェンジを迎えることになった。2015年1月、最高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」が、満を持してフルモデルチェンジを行った。この両モデルは、当時のアルパインのお客様が最も多く選んでいる車種だった。その人気車種が、「大空間高級サルーン」というコンセプトとともに生まれ変わったのである。アルパインは、この2台の価値をさらに高めるにはどうしたらいいかを徹底的に考えた。そして生まれたのが、「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」であった。

 

 

アルパインならではの車内空間をデザインする。

「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」とは、アルパインの大画面カーナビ「ビッグX」、後席モニター「リアビジョン」、「プレミアムサウンドシステム」、「バックビューカメラ」、そして「カーアロマ」等による車種専用製品のトータルな構成によって、より上質な車内空間をお客様に提供するという新しいコンセプトだ。見て、触って、聴いて、さらに香りの要素を含めて五感で喜びを感じて、より満足度の高いカーライフを楽しんでもらうのが狙いだ。この「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」を、日本を代表する最高級ミニバンであり、あらためて大空間高級サルーンとして生まれ変わったアルファード/ヴェルファイアにおいて、まず叶えたのである。

 

その中核を担うカーナビは、当時世界最大サイズとなる10型大画面を搭載したビッグXプレミアムで、アルファード/ヴェルファイア専用モデルとして独自のデザインやチューニングが行われたもの。画面はそれまでのWVGA液晶に比べて2.4倍の高精細を誇るWXGA液晶を採用。またアルファードにはアルファードの、ヴェルファイアにはヴェルファイアのオープニング画面が格納されており、エンジンをかけるたびにそれぞれのオーナーのこだわりに応える演出がなされていた。後席モニターであるリアビジョンは、同じく高精細WXGA液晶で12.8型にまで大型化した、まさにアルファード/ヴェルファイアの大空間にふさわしいモデル。プレミアムサウンドパッケージも、アルファード/ヴェルファイア専用に開発され、内装に美しくインストールされる。もちろん音質は、カーオーディオブランドとして長い歴史を持つアルパインが自信を持って提供するものだ。さらにバックビューカメラのガイド線や、内装に合わせたカーアロマのブルーのライティングなど、こだわりは細部に渡った。

 

これによってアルファード/ヴェルファイアの車内空間を、まさにプレミアムスペースと謳うにふさわしい空間にまで高めたのである。それは決してアルパインブランドをより高いブランドに認識してもらうためではない。お客様のカーライフを幸せにすることを突き詰めた結果であった。

 

 

宣言文に込められた、アルパインの想い

2015年5月、「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」の登場に合わせて、アルパインは新聞広告15段を使ってこんな「宣言」をした。

 

新しいクルマを手にいれるとき。
人は、未来を思い浮かべ、心を躍らせる。
その高鳴りを、もっともっと高めていきたい。
アルパインはそう強く思います。

 

「ALPINE STYLE プレミアムスペースデザイン」。
それは、車種ごとに最適な車内空間をデザインすること。
ナビゲーション、リアビジョン、サウンド…。
車種専用で創り上げたいくつもの商品が、車内空間を高める。
クルマに乗る人の五感を刺激する。心を満たしていく。

 

人は、クルマという空間と一緒に走る。
その空間をデザインすることは、
カーライフをデザインすること。
そう、流れる時間も、会話の楽しさも、
笑顔の数さえも変わるから。

 

ALPINE STYLE プレミアムスペースデザインを、
あなたの愛車へ。あなたと家族へ。

 

この宣言文に記された考え方のもと、アルパインはヴォクシー、ノア、エスクァイア、ハリアーといった車種にも次々と「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」を展開していった。そして多くのお客様から支持された。

 

そもそも新車を購入する際は、大きな出費をともなうものだ。さらにカーナビからリアビジョン、サウンド…とアルパイン製品を装備していけば、その費用はいっそう高まる。それでもお客様は、「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」の考え方とその車内空間に共感し、アルパイン製品を選んでくれた。特にアルファードとヴェルファイアのお客様からは圧倒的な支持を得て、「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」をきっかけにアルパインのファンになってくれた方も多かった。ステアリングを握るオーナーの方はもちろん、ご家族にも、その車内空間に満足していただいた。その声はしっかりとアルパインにまで届き、社員にとってなによりの励みになった。

 

「アルパインスタイル プレミアムスペースデザイン」の導入にあたって陣頭指揮を執った当時のアルパインマーケティングの社長である岩渕和夫は、こう語っている。

 

「お客様ひとりひとりの好みや、要望に応えることは決して容易ではないが、永遠の課題として追求していきたい」

 

この先、自動車がどのような進化を遂げようとも、どれほど年月が経とうとも、アルパインの名のもとに生まれる製品はすべてお客様起点であることに違いない。