キャンプにポータブル電源は必要?あると便利な活用シーンをご紹介
キャンプとは本来不自由を楽しむものです。ただ、最近では扇風機や電気毛布といった季節の家電を用いて快適に過ごすキャンプというものも見られるようになってきました。
ただキャンプ場には基本的に電源設備がないため、電源設備付きのサイトでないと家電は使えませんでした。
そんなときに役に立つものがポータブル電源です。
今回はポータブル電源の選び方や、便利な活用シーンについて解説していきます。
ポータブル電源とは?
ポータブル電源とは持ち運びができる、電源機器のことです。モバイルバッテリーの電池容量を大きくしたようなイメージです。ただ、モバイルバッテリーのほとんどは出力端子がUSBのものになりますが、ポータブル電源はUSB出力ポートのほか、ACコンセントがあったり、シガーソケットがあったりと出力端子が豊富です。
発電機と同じような役割ですが、発電機は騒音が発生するのに対してポータブル電源は騒音がほとんどありません。また、発電機のように排気ガスが発生しないためテントの中など屋内でも安心して利用できます。
ポータブル電源はキャンプ用途のほか、災害時の備えとしても近年注目が高まっているアイテムです。
ポータブル電源の選び方
ポータブル電源は現在さまざまなメーカーから販売されており、機能や価格帯が幅広い商品です。
ポータブル電源を選ぶにあたって、どこに注目したらよいかを以下で解説します。
容量
ポータブル電源には500Wh(ワットアワー)というように、表記されていることがあります。Whという単位は電力量をあらわす単位です。電力を示すW(ワット)に時間を表すh(アワー)を組み合わせたもので、1時間あたりにどのくらいの電力を供給できるかを表しています。
たとえば500Whのポータブル電源で、100Wの電化製品を使ったとすると、500Wh÷100W=5(時間)ということになり、5時間使用できるということです。
このようにキャンプで使いたい家電機器の消費電力(W)とポータブル電源のWhを比較することで必要な容量がみえてくるでしょう。
消費電力と出力の数
ポータブル電源の出力口には出力できる電力が記載されていることがあります。出力コンセント付近に「最大300W」というような表記があれば300Wまで(3アンペア)の電化製品が使えるということです。
ドライヤーやケトルといった熱を発する電化製品は消費電力の高いため注意が必要です。
また、出力の数にも注意しましょう。スマートフォンやパソコンなどを同時に充電したくても充電口が少ないと同時に充電できません。何台の機器へ出力したいのかを明確にしておき、ポータブル電源の出力口が足りなくならないようにしましょう。
デザイン
ポータブル電源はテーブルなどの上に置いて使うものです。サイズも大きいためそれなりに存在感が出ることでしょう。存在感があるということは、デザインも重要な要素になります。
最近では凝ったデザインのポータブル電源も販売されています。機能性はもちろんですが「サイトのデザインにうまく調和しているか」といったことに着目して選んでもよいでしょう。
蓄電池の種類
ポータブル電源には蓄電池が搭載されています。搭載されている蓄電池は安定性に優れてもっとも安価に購入できる「鉛蓄電池」や、過放電と過充電に強い「ニッケル水素電池」、急速充電ができスマートフォンにも採用されている「リチウムイオン電池」などがあります。
現在ではリチウムイオン電池のポータブル電源が主流となっており、リチウムイオン電池もさらに細かく分類されます。安価で購入できるものが「三元系リチウムイオン」のものです。ただ充電サイクルを重ねるにつれて機能が低下することがあります(数百回充放電した場合)一方、「リン酸鉄リチウムイオン」のものはサイクル寿命に優れており、1000回以上充放電を繰り返しても性能の低下が少ないものもあります。ただ価格は三元系リチウムイオンのものよりも高価です。
ポータブル電池の活用シーン
ポータブル電源といっても実際にどう使えるのかイメージが湧かない方もいるでしょう。
しかしポータブル電源があると、キャンプでできることの幅は大きく広がります。
スマートフォンやパソコンの充電
キャンプ場に電源設備がない場合、当然のことながらスマートフォンやパソコンを充電することはできません。しかしポータブル電源があれば家庭用のコンセントで充電するようにできます。
モバイルバッテリーでも充電はできますが、充電ポートが少なく一度に複数の端末を充電できなかったり、1~2回充電したらバッテリーの容量がなくなってしまったりします。
ポータブル電源は出力ポートが複数あるうえ、バッテリー容量もモバイルバッテリーよりも長持ちするため、2~3泊するようなキャンプでも電池の持ちを気にせず利用できます。
扇風機で夏でも涼しく過ごす
夏のキャンプでは夜寝るときにテントへ熱がこもって、暑くて眠りにくいということもあります。そういったときに扇風機を使うことで、テント内の空気を循環させて快適に過ごせるようになります。
ポータブル電源にはACコンセントの出力が付いている為、家庭用の扇風機でもそのまま利用できます。扇風機を使いながらスマートフォンの充電をするなど、複数の機器へ同時に給電できることもポータブル電源の魅力です。
電気毛布で冬でも安心
電気毛布は他の暖房機器などと比較して、消費電力が少ない機器です。そのため、ポータブル電源から給電して使うことで、長時間の使用も可能です。したがって夜から朝までは十分に暖をとれることでしょう。
ただ、ポータブル電源には使用できる気温が設定されています。氷点下においてはポータブル電源に内蔵されている電池の性能が低下してしまい、思ったよりも早く電池が減ってしまうことがあります。
ポータブル電源本体が冷えすぎないように、湯たんぽを使うなどの対策を忘れないようにしましょう。
ホットプレートでテント内でも調理できる
炭火コンロや焚き火台はテントの中でも使えませんが、電気で稼働するホットプレートであればテント内で使うことが可能です。ホットプレートはすぐに準備ができ、片付けも簡単なのでキャンプでも重宝するアイテムです。
ただ、ホットプレートの最大消費電力は1200w~1400w程度となっています。ポータブル電源によっては使用できない場合もあるので注意しましょう。
ポータブル電源はレンタルできる
今回はポータブル電源の選び方や、活用方法について解説しました。
ただポータブル電源は比較的高価なアイテムです。買ったとしてもなかなか使う機会がなければもったいないものです。STORYCA FunRentではポータブル電源をレンタル可能です。
スペックはバッテリー容量が716Wh、最大出力電力が700Wと家電製品なども安心して使える性能となっています。
まずはレンタルで試してみて、ポータブル電源の便利さを体感してみてください。