革新は、技術者ひとりひとりの揺るぎない意志から生まれた。
物理的・電気的な特性と工業技術の結晶であるスピーカーが、
これほどにも人間的な感動を生み出す理由。
それは、それを生み出したのが人の想いであり情熱だからである、と私たちは考えます。
ALPINE"X"、そこに込められた技術者のこだわりこそ、
かつてない感動を生み出した原点と言えます。
「スピーカーの音質を決定する要素として、ダイナミクス、周波数帯域、音速の3つのポイントが重視されます。ALPINE"X"では、この重要ポイントそれぞれに最新の技術を投入しています。
ダイナミクスの改善には、従来の焼結加工ではなく、より高度な熱間加工を施した高密度タイプのネオジウムマグネットを、オーディオ用として初めて採用しました。このマグネットに、このクラスでは他に類を見ない35mm径という大口径のボイスコイルを組み合わせて、かつてない広いダイナミックレンジを確保しています。
周波数帯域の拡大には、ツィーターに採用したカーボングラファイト振動板が大きな効果を発揮しています。ダイヤモンドと同じ炭素元素を持つこの素材は、硬くて軽量というツィーター振動板として理想的な特性を備えているのですが、加工が極めて難しく、一部の高級ホームオーディオでしか使われていませんでした。この希少素材をALPINE"X"のツィーターに採用しました。40kHzを超える澄み切った高音域を実感していただきたいです。
「はじめてプロトタイプの音を聴いたとき、その研ぎ澄まされた音と目の前に広がる空間、そして力強さに、それまでにない衝撃を受けました。もちろんスピーカーは音が命、音さえ良ければ外観は・・・という考え方もあるでしょうけれど、これだけ革新的な高音質を達成したのですから、なんとかそれを目に見える形で表現したかったんです。