レンタカーの台数は20年前と比べ約3倍、10年前と比べると約1.7倍に増えています。
全国レンタカー協会によると、2022年の合計レンタカー車両数は921,688台との発表もあり、ますますの盛り上がりを見せていますね。
さてそんな右肩上がりのレンタカー事業ですが、実際の市場規模はどれくらいで、どのような評価ができるのでしょうか?
近年の動向を含めて、レンタカー事業の市場規模について詳しく解説します。
参考:全国レンタカー協会
レンタカー事業の市場規模は、10年以上前から右肩上がりです。
全国レンタカー協会の出している統計資料を見てみると、2009年3月末のレンタカー台数は432,158台でしたが、2022年3月末では921,688台まで伸びています。
乗用車以外でも、貨物車・特殊用途車・マイクロバス・二輪車全て伸びており、全体を見ると2009年3月末が432,158台に対して2022年3月末は921,688台です。
このことからも、レンタカー事業の市場規模は毎年伸び続けていることがわかります。
株式会社帝国データバンクの情報統括部の出している「TDB景気動向調査(全国)―2022年10月調査―」によれば、全体的に「サービス」「運輸・倉庫」「卸売」「小売」の中の9つの業界で景気が改善したとのことです。
その理由に、全国旅行支援が開始され観光関連が大幅に改善されたことが挙げられます。
レンタカー業界はサービス業の中に含まれた事業で、尚且つ旅先での足として使われやすいサービスです。
2022年の市場規模が伸びたのも、全国旅行支援が大きく関係しているでしょう。
参考:TDB景気動向調査(全国)―2022年10月調査―|帝国データバンク
市場規模が年々拡大しているレンタカー事業ですが、レンタカーで使われてる車種の割合も見てみましょう。
こちらはより分かりやすいように、表にまとめてみましたのでご覧ください。
※()内の数字は、全体に対する大体の割合です。
2009年と比べ、全体の割合が増えているのは乗用車と特種用途車等、二輪車です。
実は2019年までは、マイクロバスが徐々に増えていました。
しかし2020年からは前年よりも減っている傾向にありますが、これは、コロナ禍が関係していると考えられます。
マイクロバスは人が密集する車ですから、コロナ感染を考え利用者が減り、台数自体が減少した可能性がありますね。
逆に二輪車は2020年から前年比を上回り好調です。
コロナで「おひとりさまを楽しむ」ムードができた関係で、一人でも楽しめるレンタカーとして二輪車が選ばれやすくなっているのでしょう。
市場を見るのであれば、地域別のレンタカー車両数も見ておきましょう。
こちらも表にまとめましたので、ご覧ください。
※()内の数字は、地域全体の台数に対する大体の割合です。
参考:【運輸支局別レンタカー車両数】 2022年3月末現在|全国レンタカー協会
地域別にレンタカーの車両数を比較すると、需要が見えてきます。
需要も見える化するために、車種ごとの割合が最も高かった地域と最も低かった地域も表にまとめました。
※()の割合は、上の表の割合を記入しています。
大体の地域が乗用車の割合が高いですが、東北のみ貨物車の割合が高く、地域による需要の差が見えます。
沖縄以外のほとんどは乗用車が50%前後、すなわち乗用車以外の割合も50%前後ということになりますから、乗用車以外の需要も無視できない状況です。
右肩上がりのレンタカー事業ですが、なぜコロナ禍があってもなお右肩上がりで居続けられるのか、どうしてここまで需要があるのでしょうか。
自家用車を持たない人の多くは、公共交通機関が発達しているため自家用車を持たなくても生活が成り立つという特徴があります。
マイカーは購入費もさることながら、維持費も決して安い金額ではありません。
家計負担を軽くするためにも、自家用車を持たないでいられるなら持たないほうが良いのです。
しかし車が必要なシーンもありますから、そういった時にレンタカーは需要があります。
マイカーを持たない層は増えてきているので、レンタカー事業はこれからも市場規模は成長し続けると予測できます。
レンタカー事業の市場規模についてまとめました。
レンタカーの市場規模は10年以上前から右肩上がりです。
観光での利用のほか、マイカーを持たない層からの需要も増えてきますから、レンタカー事業は今後もますます大きくなると予想されます。
地域ごとの需要の差もありますので、その点を加味しながら今後のレンタカー市場規模の動向に注目していきましょう。
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