レンタカー事業は右肩上がりの市場規模を持つ、まだまだ参入しがいのある業界です。
しかし、レンタカーの経営者が必ずしも成功するとは限りませんし、失敗する人もいます。
そこで今回、レンタカー経営で失敗しないためのポイントを、失敗例を元にまとめました。
レンタカー経営を成功するためのポイントとして参考にしてください。
レンタカー経営で失敗しないためのポイントは8つです。
モデル収益そのまま信じない
家族にしっかり了承を取る
フランチャイズ加盟するなら条件はくまなく確認
料金を安く設定しすぎない
車両の仕入れ価格交渉をしっかり行う
ゆくゆく大きな事業にしたいなら最初から法人で始める
最初は小さく始める
地元リサーチは手を抜かない
ひとつずつ解説します。
モデル収益を鵜呑みにすると、レンタカー経営のモチベーションを下げる結果になりかねないので注意してください。
レンタカー経営をする際に、どのような事業なのかGoogle検索などで調べますよね。
調べた中に、レンタカー経営で成功した人の話や、これくらいでこのくらいの収益が見込めますよと言った成功例・成功パターンを掲載している記事もあるでしょう。
また、フランチャイズグループはモデル収益を公開していることが多いので、そういった資料を見て「レンタカー経営は儲かる!」と考える人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これら成功例を鵜呑みにすると、実際にレンタカー事業を始めた時に思ったよりもうまくいかず、モチベーションが下がり事業への熱量も減って失敗に繋がる可能性があります。
モデル収益はあくまでもモデル収益で、簡略化した資料でしかありません。
とんとん拍子に成功するモデル収益の下には、成功に見合う努力が隠れているものです。
成功するかどうか、タイミングなどもありますから、そういった努力やタイミングを無視してモデル収益を鵜呑みにしてしまうのは危険です。
レンタカー経営は軌道に乗れば成功しやすい事業ではありますが、軌道に乗るまでの努力をする際に、モチベーションは何よりも大切です。
そのためにも、モチベーションをいっきに下げかねない過度な期待は控えるよう意識してみてください。
レンタカーに限らず、事業を始めるということは軌道に乗るまで多忙を極めるという事でもあります。
そんな中、家族からのサポートは必要不可欠です。
そして家族からのサポートを受けるためには、開業前にしっかりと了承を取ることが重要です。
「家族なのだからサポートしてくれて当然」
と思う人もいますが、しかしサポートする側への負担が少なからずある以上、了承を取らなければ思い描くようなサポートを得られない可能性もあります。
最悪、家族仲が悪くなることもあり得ますので、レンタカー経営をしたいと考えたらまずは家族に了承を取り、どのようなサポートをしてほしいかまで伝えると安心です。
レンタカー経営は、フランチャイズに加盟する・しないの選択肢もあります。
フランチャイズに加盟することで、大手の看板を得られたり、レンタカー経営を成功させやすくなるマニュアルを得られたりとメリットは大きいです。
そんなフランチャイズへの加盟ですが、加盟の際に交わす契約書の中に自分に不利な内容が含まれていることがあります。
例えばロイヤリティが異常に高い・車両の仕入れ先の限定や数量・品目の強制などです。
小さく展開して、ゆくゆくは大きくしたいと計画を立てていても、フランチャイズへの加盟により最初から無理な経営を余儀なくされると経営失敗にも繋がりかねません。
フランチャイズ加盟を考えている人は、条件をくまなく確認して、契約書などの見方がわかりづらい場合は弁護士などに相談するようにしましょう。
借りる人がそれなりにいるのに、料金を安く設定しすぎると、需要がいくらあろうが赤字経営に陥ってしまうこともあります。
安くするとお客様には喜ばれますが、経営難に陥ってしまうほど安く設定しすぎると、いずれ経営が苦しくなり失敗してしまうのでやめましょう。
特に繁忙期と閑散期の差が激しい地域であれば、季節ごとに料金設定を設ける(ハイシーズン料金)などの工夫も一つの手です。
レンタカー事業では、車両をいかに低価格で仕入れられるかも重要です。
レンタカーで利用する車両を安く購入すればするほど、利益率は上がります。
逆に高く仕入れると利益率も下がりますので、できるだけ安く仕入れられるように価格交渉をしっかり行うようにしましょう。
車両の仕入れは中古車のほかにリース契約などもありますが、リース契約の場合は月々の支払いが発生する以外にも、車両を減らしたいと考えた時に契約上できないといった事態に陥るリスクがあります。
赤字になった場合についてもよく考え、無理のない車両数に抑えることも大切です。
レンタカー経営を個人で始めるか、法人で始めるか悩みますよね。
個人で始めたほうが、超えなければならないハードルも低いので、すぐにレンタカー経営をしたい人からしてみると個人経営の方が魅力的に映るかもしれません。
しかしレンタカー事業をゆくゆくは法人化したいと考えているなら、最初から法人を選ぶ方が後々手間がありません。
実はレンタカー事業は一部地域を除き個人から法人への変更ができないので、個人から法人にする場合は、再度手続きを踏む必要があるのです。
レンタカーを開業する手続きは簡単とは言いがたいですし、できれば最初の1回だけですませたいので、いずれ法人化を考えているなら初めから法人で手続きしましょう。
また、法人の方が社会的信用度も上がるので、お客様から選ばれやすくなるといったメリットもあります。
レンタカー経営を始める際に、できるだけ大きな規模にして大きく儲けたいと考えている人もいらっしゃるでしょう。
しかしレンタカー経営は軌道に乗せるまで赤字も覚悟した方がよい事業です。
軌道に乗れば手間もなく経営しやすい事業でもあるのですが、軌道に乗るまでが大変と考えると、大きく始めるのはリスクが高すぎます。
大きく始めても問題ないツテがある場合などを除いて、最初は小さく始める方が賢明です。
レンタカー経営は、金太郎あめのようにどこも同じ経営をしたら成功するというわけではありません。
ニーズに合った経営をしなければ、需要があっても受け入れられません。
ここで手を抜いてしまうと、軌道に乗せるのも難しくなってしまうので気を付けましょう。
例えば、レンタカーを経営する地域の層はどのような傾向があるのか調べるとします。
独り身が多いのか、家族連れが多いのか、高級なものを求める層がいるのか、逆に手軽に使いやすいものが好まれるのかなどを細かく調べます。
調べることで、どのような車種が好まれるのかなども見えてきます。
料金設定や、広告の際のデザインなどもリサーチ結果に合わせて設定できるようになりますので、今後の経営の指針作りにも欠かせないリサーチは手を抜かないようにしましょう。
逆にここで手を抜いてしまうと、ニーズに沿わないばかりか独りよがりの経営になってしまうので注意しましょう。
レンタカー経営で失敗しないためのポイントをまとめました。
レンタカー経営は、軌道に乗ると手間もなく続けやすい事業ですが、軌道に乗るまでが大変です。
今回紹介したポイントは、一刻も早く黒字経営に乗せるために押さえておきたいポイントでもあるので、意識しながらレンタカー経営を成功に導きましょう。
レンタカー事業成功はコストカットも重要ですので、「レンタカーの運営をもっと効率的にやりたい」「返却・盗難・乗り逃げの不安を解消し事業を円滑に進めたい」と考えているなら位置情報管理システムの対策も検討してみましょう。
クルマの「今いる場所」や「走行状況」を把握できるから、返却遅延に対策を打ち、働き方も店舗経営も改善が可能。ビジネスをより良い方向へ動かせます。
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