【初めてのキャンプナビ】キャンプ初心者におすすめタープの選び方
タープは気軽に日よけや、雨よけを行えるのでキャンプの他、レジャーでも使用できるギアです。
ただ、タープは形状や素材がいくつもあるので、どのタープがよいのかわからない方もいるでしょう。数種類挙げるだけでも、ヘキサタープ、レクタタープ、スクリーンタープなど
本記事では、タープの素材や形状について詳しく解説します。
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タープとは?
タープとは夏の暑い日差しを遮ってくれたり、雨や風を凌げたりするギアです。
キャンプといえばテントを思い浮かべがちですが、実はキャンプにおいて起きているうちはタープの下で過ごすことのほうが多いでしょう。
タープの生地と性能
タープには「デニール」と「タフタ」という生地の素材を表す表記があります。
デニールはタープに使われている糸の太さで、150Dや210Dといったものが一般的。数字が増えると糸の太さが太くなっていくという意味です。生地が太ければ丈夫で安定感が増しますが、重くなるなどデメリットもあります。
タフタは1平方インチ内に何本糸があるかを示した数値です。190Tという表記があれば、1平方インチ内に190本糸があるということになります。タフタが高ければ、それだけ密度が高いということになり、タープの遮光性がアップします。
タープの素材はさまざま
タープには使われている素材がさまざまあります。
ポリエステル、ナイロン素材
まず一般的にポピュラーな素材がポリエステル、ナイロンなどの合成繊維です。安価なものも多いので、初心者にも手が出しやすいタープです。
軽量の素材なので、持ち運びも楽に行えますし、耐水性も高く、乾くのも速いのでメンテナンスも簡単で初心者に向いている素材です。
ただ、耐久性は他の素材よりも弱いので、火の粉が少し当たっただけでも穴が空いてしまうこともあります。
TC素材(テクニカルコットン素材)
テクニカルコットン若しくは、ポリコットンとも呼ばれる素材がTC素材です。化学繊維のポリエステル、ナイロンとコットンが配合された素材で、配合割合によって特徴が変わります。
化学繊維とコットン両方の良い所をもっており、通気性に優れるコットンの良さや、濡れたときに乾くのが速い化学繊維の良さを併せ持ちます。
コットン素材(綿素材)
コットン素材は100%綿が使用されているタープです。綿の良さは何といっても見た目の良さです。綿ならではの色合いや、生地の風合いは化学繊維のタープにはない魅力といえます。綿のため丈夫で、焚き火の火の粉が当たっても穴が飽きにくいのも特徴です。
デメリットとしては、除湿などのメンテナンスを怠るとカビが発生してしまったり、生地が重いので車が横づけできないサイトでは持ち運びに苦労することがあります。
また、コットンタープは高価であることがほとんどです。そのためやや上級者向けのタープといえるでしょう。
タープの形状
タープの素材はさまざまありますが、形状も色々なものがあります。
ヘキサタープ
ヘキサタープの「ヘキサ」は六角形(ヘキサゴン)が名称の由来で、六角形の形状をしたタープです。
タープは1枚布と2本のタープポール、そしてガイロープがあれば設営できるシンプルな構造になっています。
ヘキサタープはタープポールを増やしたり、テントと組み合わせる「小川張り」ができたりと、アレンジも多彩です。シンプルでありながらも、さまざまなアレンジも楽しめるのでキャンプ初心者から上級者まで使われるタープです。
レクタタープ
レクタタープは四角形のタープで、スクエアタープと呼ばれることもあるタープです。レクタタープは長方形、スクエアタープは正方形の形状をしています。
ヘキサタープよりも、布の面積が広いので大人数での使用に向いていますが、ポールの本数が多いため、ヘキサタープよりも設営に時間がかかるでしょう。
ウイングタープ
ウイングタープはひし形で小型のタープです。コンパクトに収まり、軽量なのでバイクツーリングやソロキャンプに適しています。小型のため1人でも簡単に設営可能です。
日陰の面積は小さめなので、1人か2人など少人数での使用に向いています。
スクリーンタープ
スクリーンタープは、一見するとテントのように見える四方が囲まれているタープです。側面が囲われていることで、プライベートの確保ができ、メッシュが付いていれば虫よけの効果があります。
居住性は高いものの収納時のサイズは大きく、設営も他のタープと比べると大変で、アレンジも基本的に行えない物が多いというデメリットがあります。
タープ設営で役に立つギア
タープを設営する際に、併せて持参しておきたいギアを3点ご紹介します。
タープポール
タープを設営するのに必要なタープポールに加えて、余分に数本タープポールを持参すると、さまざまなアレンジが可能になります。
たとえばレクタタープの場合、2本のタープポールだけで設営が可能ですが、ポールを2本追加することで「片側の側面を開放する」というアレンジができます。さらに2本追加すれば、両方の側面を開放でき、より開放感のある空間を生み出せます。
また、タープポールを使わなくても物干しとして利用できたりと、タープポールは汎用性が高いので、余分に持っていくことをおすすめします。
鋳造ペグ
通常、タープを買うとペグが付いてくることがほとんどです。しかし、付属のペグは強度が弱いため、硬い地面にはなかなか打ち込めない場合があります。
そのような場合、鋳造(ちゅうぞう)ペグがおすすめです。鋳造ペグは溶かした金属の材料を型に流し込み冷やして固める製法で作られたペグです。そのため、非常に強度が優れており、地中に石があっても打ち込めます。曲がりにくいので、何回も繰り返し使用もできます。
鋳造ペグを使う場合には、ペグハンマーも併せて準備しましょう。鋳造ペグを打ち込めるような、ややヘッド部分が重いタイプのものが理想です。
ガイロープへの目印
タープにはガイロープが欠かせません。ただ、ガイロープは暗くなってくると地面や周囲に同化してしまい、視認性が悪くなります。
ガイロープに気が付かないと、つまずいて転倒してしまうなどケガの原因になり兼ねません。
転倒を防ぐ意味でも、ガイロープへの目印を持っていきましょう。ガイロープへの目印はLEDライトで点灯するタイプや、反射テープタイプなどがあります。夜間でもガイロープが目立つような対策を講じて、安全に過ごせるようにしましょう。
タープはキャンプに欠かせないギア
今回はタープの素材や形状について解説しました。タープはキャンプを快適に過ごすうえで欠かせないギアです。さらに、サイトを飾ってくれるのでキャンプの雰囲気を盛り上げてくれるギアでもあります。
タープの特徴や性能をしっかりと理解して、快適にキャンプを行いましょう。
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